芝本町5番

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元々オーナーさんが住んでいた物件。その後、引越しに伴いレンタルスペース「雅」として貸し出していた。オーナーさんは文章や美術の才能をお持ちで、自分の作った作品や賞、購入した美術品などを飾っていた。

「雅」では、これらの美術品に興味のある方を招いてお茶会等のイベントや、習い事のスペースとして貸し出すことが多かった様子。コロナ渦に入り、集客や維持管理に苦労しているタイミングで山田さんに相談あり。ビル一棟の活用を視野に入れながら、実際の現地担当は濱野という形で借り受けることに。

​(建物管理者/濱野将)

三原聡一郎(みはら・そういちろう)

世界に対して開かれたシステムを提示し,音,泡,放射線,虹,微生物,苔,気流,土,水そして電子など,物質や現象の「芸術」への読みかえを試みている.2011年より,テクノロジーと社会の関係性を考察するために空白をテーマにしたプロジェクトを国内外で展開中.2013年より滞在制作として北極圏から熱帯雨林,軍事境界からバイオアート・ラボまで,芸術の中心から極限環境に至るまで,これまでに計8カ国12箇所を渡ってきた。

http://mhrs.jp

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空気の研究@三島

パンデミック以降、常時マスクをする生活になれたことで、空気や香りに意識的になっている自分の制作プロセスでまた一つ面白い実験が三島で出来た。昨年、香りを放ちながら進んだギャラリートラックで扱った「茶」といえば静岡だなあと。普段、意識しないお茶をせっかくなので意識してみた。茶の香りを焚きたいということだけ事前のオンラインミィーティングで伝えといた。 https://www.youtube.com/watch?v=wBQNLHqoHmA

滞在初日。お邪魔した物件は通りに面した3階建てのビルと通路奥の隠れ家のような一軒家。街中で奥まっている。奥の家は素敵なアトリエになりそうなロケーション。木工や様々な加工などなど、少し拡げて作業が出来る自由なスペースなんてのも良さげ。企画チームの山田さんと濱野さんに挨拶。濱野さんは日中仕事なので朝夕に立ち話。友達も越してくる予定で何と芸人さん目指しているとのことだが、コンビ名を忘れ勝手に「敷金礼金」に決定。笑 以降、会う度の会話で必要なく挟む爆笑ネタに。

https://www.flickr.com/photos/26757052@N04/51972892621/in/datetaken/
しかしまず初日は、初の三島滞在なので目的なく歩く。早朝から三嶋大社〜楽寿園から水辺を散歩した後に澤さんと合流。その後、駅南エリア一円を再度お散歩。所々に見える溶岩の岩肌面白い。川根茶専門の里久園茶舗で芽茶から上やぶきたまでお茶の話を伺い、醤油味噌蔵の渡辺商店では話だけでなく奥まで見せてもらう。隣の三嶋暦師の館でも閉館直前にも関わらずツアー形式で観覧。安藤製餡所で見つけた最中セットを早速、川根茶で頂いて休憩。山田さんから火鉢があるとのことで、茶を焙じる為の事前準備開始。

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火鉢は通路にある三輪車の荷台に搭載。色合いもぴったし。少し道に出してみるが小回りが困難なので通路で使用する計画に。道具を奥の家からも物色。五徳や火消しに便利かなとお菓子空缶、焙じるのに最適?銅のカルメ焼き器など山田さんゾクゾク持ってきてくれて明日に備える。

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2日目、山田さんに探してもらっていたお茶屋さんのコネクションで、丹那の岩城製茶さんからお話を聞けることに。人生で初めて茶畑を歩かせてもらう。香炉様の茶葉を扱っていたので、午後の実験に生かすべく頂くことができて幸い。丹那茶やハーブとのブレンド茶などをお土産に買って、いざ焙じる前にランチ。すぐ隣のオラッチェレンストランが開店前、ドライブインきみちが定休で、味の終着駅 次郎長は駐車場埋まっていて、三島田町駅の薬膳カレーセイロンパラダイスに。せっかくなので必殺技名のようなスリランカスリランカマグロコロッケカレーを食す。戻って通路で火おこし開始。

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昨日の雨で消炭がだいぶ湿っている。全体を温めるのを諦めて、乾いた炭を上に集めてようやく開始。火力が小さいのかフライパンが熱せられず、澤さんアイデアで菓子の空き缶やフタを鍋代わりにトライしたら金属の薄さがとても良い感じで、熱が伝わる!茶葉が緑から茶色へじんわり変化。香りの発生や流れを皆と共有。風見鶏を持ってきたおかげで風向の移り変わりと香りの流れを同時に感じながら、この火鉢に慣れる一日。山田さんが備長炭あるとのことで翌日も楽しみ。

https://www.flickr.com/photos/26757052@N04/51973026081/in/datetaken/

3日目最終日、空気のキレイな朝を狙うべく6時起き7時開始。昨晩スタンバイされていた備長炭の着火が余りにもスムーズで驚愕。火鉢が即暖まり、良い感じの熱が全体に回る。何度か焙じてみて、良い感じのものを試飲。焙じ茶!茶葉が無くなった後も、火の加減が余りにも素晴らしいので他の香りの放出実験に移行。茶の次の名産は干物かなと。焼き魚に挑戦。焼き魚はガスでは非常に難しいけど、炭の状態は最高
五徳の高さが炭の為に在ると実感。アジにサバの干物が絵画のモチーフの様なきつね色に。焼魚が人生史上最も上手く焼けた。香りも芳醇。アジとサバは違う。脂の種類?ノリ?それだけでは飽き足らず、牡蛎と海老や厚揚げにも脱線。

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渡辺さんの醤油がしみる!隣のブティックの方や奥に飾られた平面作品を見に来た方としばし談笑しながら、一体この香り発生器が何の為に在るのかお構いないしに自由にアイデアだし。到着してみて屋上があれば!と思いつつも残念ながら無かったが、香りは見えない。その基を想像するような状況が面白いのではないかと思う。流れに任せた実験の数々が終わったところで大家さんとパチリ!様々な人の往来が始まっている状況を楽しんでいるようでした。あっという間の三島滞在でした。

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